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遂に買ってしまいました。「オレだけは!!」と堅く心に誓っていたのですが、どうしようもない事態に巻き込まれ買ってしまいました。 i−modeというヤツを。
それ以前はDocomoP208という一時期田村正和がバナナの皮と重さを比較するという、何とも実感の湧きにくいCMをしていた代物だ。 もちろんその当時は最先端機種で、その機種が出た当時、友達に半強制的に一緒に買わされたものだ。 そのP208が昨日ぶっ壊れたのである。 相手の音声が全く聞こえないのだ。こちらの声は聞こえているらしいのだが、向こうの話しかける声がまるで聞こえない。 ひとりで「もしも〜し・・・・・もしもし?・・・も〜しも〜し・・・?」と連呼しているのだ。 電話先の相手は「何?・・・・何!?・・・・だから何!!??」と怒り心頭だったに違いない。
さて、というわけd携帯電話を買い換えたわけだが、Docomoショップに行って整理券を受け取り、機種の物色でもしようかと思ったらすぐに「番号札8番のお客様・・・」というアナウンスでカウンターへと向かう。 そこにはカウンターのお姉さんの他に男性が一人、その男性は僕の座る椅子を引いて待ってくれている。僕が席に着こうとするとその手助けをするように椅子を動かしてくれる。 一瞬上流階級にでもなったかのような錯覚に陥るが、座ったときに自分の靴が視界に入った瞬間、その靴のくたびれ度にそうでないことを確信する。
さぁいざショップに来たはいいけれど、何を買うかも決まっていない。もちろん最新の機種が何という物かも、どういった機能がつているのかもさっぱりワカランのである。 というよりむしろ相手の声が認識できればどうでも良い といった心構えだ。
一通りお姉さんの説明を受ける。最近の物はどういった事が出来て、使う用途に合わせて何を選ぶべきか。 お姉さんの話を聞き終わると僕がこう聞く。 「で、どれがいいんですかね?」 お姉さんは一瞬曇った表情を見せ、一瞬の間が空いた後に再び同じ事を話し始める。 明らかにお前は私の話を聞いているのか?といった雰囲気が容易にくみ取れる。 しかし、お姉さんはその時はまだわかっていなかったのだ。僕が機種がどうで、機能がどうかはどうでもいいということを。 お姉さんが「こちらなんてどうでしょう?」とすこしでも営業トークをはじめれば二つ返事で 「じゃぁそれで」という準備は万全に整っているのである。 そのうち意味のない反復説明が続いた後に「こちら(P208)の後継機種ですとこちらになります。」 というお姉さんの声に僕は過敏に反応し2万円強の携帯電話に「じゃぁこれで」と二つ返事を返した。
さぁ問題はココからである。お姉さんは契約が決まると、それまでのたどたどしい話口調とは打って変わって完璧なマニュアルトークへと移行する。僕であれば確実に5秒ともたないうちに舌をかみそうな言葉を発し続ける。 僕はお姉さんの言葉に一応耳を傾けながらこちらもマニュアル通りの相づちをうち続ける。 そのうち話は保証への話題へと移り変わっていく。 ここで驚愕の一言がお姉さんの口から発せられた。
「以前の商品ですと中をあけることが出来たのですが、この機種は中をあけることが出来ませんので、故障の場合は修理費が4万円かかりますのでお気をつけ下さい。」 一瞬僕の思考回路は固まり、その言葉を理解した瞬間にお姉さんのかけている眼鏡を外して、上下逆さにして再びかけさせてやろうかと思うほどやり場のない感情を抱いた。
意味が解らない。年を取るにつれて演歌が好きになっていく人間の心理よりも意味が分からない。 何故に2万ちょっとで買った商品を修理に出すのに4万円払わなければならないのだ。その4万円で新しく作りなおさんかい!と喉まででかかった言葉をグッと呑み込んで再びマニュアル相づちを打つ。 しかしこれはもうぼったくりとかそういう次元の問題ではない。 そんなモノに修理を頼む人間がいるとお考えなのだろうか? もし仮にそんな酔狂な人がいるのであれば、全員横一列ズラッと並ばせて、片っ端から フルスイングでケツバット(注:清原モデル)をしてやるところだ。 それを平然と話してのけるお姉さんもお姉さんだが、それをこのお姉さんにマニュアルトークとしてたたき込んだ上層部の人間に疑問を抱く。 どなたかそんな酔狂な方がいらっしゃたらご一報下さい。(ケツバットはしません)
そんなこんなで手に入れたi−mode。脳みその奥のそのまた奥の片隅で熱風のi−mode用サイトでも作ろうかなと考えている今日この頃。(但し作る意欲は今のところなし。)
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