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約2ヶ月ぶりのファミコン話。 いつの日だったか友人に「最近のぼやきって揚げ足取るかファミコンの話だよね」と有り難いツッコミを受けた。 自分で気付かない振りをしていただけに相当いたかった。 小学校の時女の子に「KOGっていつも同じハンカチじゃない?」と突っ込まれた時と同じくらいへこんだ。 しかしファミコンが好きなのだからしょうがない。この「ぼやき」は私生活のはけ口なのだからしょうがない。 ハンカチも同じ柄のモノをいくつか持っていたのだからしょうがない・・・
最近ファミコンがややブームらしい。僕の行きつけの店でも「今流行りの!」なんて事が書いてあった。 流行りかどうかは怪しいモノだが、最近ファミコンソフトを売っている店が以前より増えてきたことは事実だ。
そうなるとこれを金儲けにしようとする悪い輩が現れる。
数年前は良かった。ファミコンのソフトはもはや過去の産物としてゴミのような値段で取り引きされていた。 ALL100円なんてのもあったりした。 しかし最近はどうだ。2000円オーバーのソフトがゴロゴロしている。 許せない。許せなくなる。 買い取るときはそれこそゴミの様な値段なのに売るときは「これは価値がある」といわんばかりの値段設定だ。
2000/1/19のぼやきでは駄菓子で金儲けをたくらむ悪人のことを書いたが今回も一緒だ。
さすがにファミコンソフトに2000円や3000円は出せません。ソニーやセガに怒られます。
しかもある店では買い取り表なんかを作って「他の店で探してうちの店で売ろう!」なんて事が書いてある。 これでは バブル期の土地ころがしファミコンヴァージョンだ
まったく過去の思い出を買うのにこんなに高くつくなんて、住みづらくなったモノです。
そこで!私考えました。 素敵な素敵な方法を。その名も
ファミコン喫茶! 過去の名作ソフトからクソゲーといわれたソフトまで数多くのソフトを取りそろえて1時間数百円で楽しめちゃう夢の空間! そもそもファミコンを懐かしがって買ったはいいが、所詮10年以上も前のゲーム。ちょっと遊ぶとすぐ飽きてしまう。 そんなあなたにお手ごろ価格で懐かしさを存分に味わってもらう為のこの企画。 店内にはいると数十台のファミコンが並びカウンターには無愛想な兄ちゃんが「いらっしゃいませ」と声をかけてくる。 フリードリンクのコップを受け取りテーブルへ着く。 席を取ったらソフトが陳列されているカゴへ行き、今日はアイスクライマーかな、でもけっきょく南極大冒険も捨て難いな、あっ!今日はマイクタイソンパンチアウトが空いてるじゃん!これにしよう!などといってソフト片手に席に戻る。 当然ソフトを一度に大量に持っていくのは禁止だ。
パンチアウトは今普通の店で買うと3000円位の代物だ。それを数百円で存分に楽しめるのだ。
テレビにヘッドホンを差し込んで、自分の世界に没頭する。 当然人気ソフトにはなかなかありつけない。 「今日はあのソフトあるかなぁ・・・」といったようなどきどき感も堪能できるというわけだ。 自分の席の隣の人がお目当てのソフトで遊んでいたりなんかしたときには、自分のゲームに集中できない。それもまた醍醐味。 小声で「次そのソフト僕にやらせてくれませんか?」なんて事で友情が芽生えることもあるだろう。 時には愛も育まれたりして。
ドラクエやファイナルファンタジーのようなセーブ機能を必要とするソフトの場合は「キープ」を利用すればいい。 これはいわばボトルキープみたいなモノで1ヶ月間1000円で自分用にキープできるのだ。
当然ここでも友情や愛情がうまれる。 「あのぉ・・・ドラクエ分かります?」
「あっ、少しくらいなら・・・」
「2何ですけど」
「多分大丈夫ですよ」
「今3人目の王女を仲間にしたいんですけどわからなくって」
「あぁそこですか。ラーの鏡は取りましたか」
「まだなんです。それが何処にあるのか分からなくて」
「ラーの鏡はですね・・・え〜っと、ここです。この沼地に落ちてるんですよ。」
「あっほんとだぁ。すご〜い」
「ちなみに裏技の呪文知ってますか?」
「えっ?しらないです。私ドラクエ2やるのこれが初めてなんです。」
「そうなんですか。じゃぁ今から復活の呪文を入れてみて下さい」
「はい。」
「ゆうてい みやおう きむこう ほりいゆうじ ぺぺぺぺぺぺぺぺぺ・・・・・」
「あっすごい!めちゃくちゃ強いですね!」
「でしょう」
「なんか男らしくて素敵・・・そういえばまだお名前聞いてませんでしたね。わたし○○子って言います」
「あっ僕は、△△夫、よろしく」
なんてアヴァンチュールなこともあり得なくもない。
日々の仕事に疲れたサラリーマン、講義をさぼって暇を持て余している学生、テレビゲームの走り出しを知らない小中学生。 懐かしさを求める人から、ゲームの神髄を知らない人まで幅広く楽しんでいただける夢の空間「ファミコン喫茶」 きっとみんなが心の奥底で待ち望んでいるに違いない。 このファミコン喫茶を立ち上げるのが数ある僕の夢の中の一つである。
ただ一つ大きな問題が僕の目の前に立ちはだかっている。それは 任天堂に怒られるんじゃないかということ。
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