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今日のぼやき2001年6月









6/28
約2ヶ月ぶりのファミコン話。
いつの日だったか友人に「最近のぼやきって揚げ足取るかファミコンの話だよね」と有り難いツッコミを受けた。
自分で気付かない振りをしていただけに相当いたかった。
小学校の時女の子に「KOGっていつも同じハンカチじゃない?」と突っ込まれた時と同じくらいへこんだ。
しかしファミコンが好きなのだからしょうがない。この「ぼやき」は私生活のはけ口なのだからしょうがない。
ハンカチも同じ柄のモノをいくつか持っていたのだからしょうがない・・・

最近ファミコンがややブームらしい。僕の行きつけの店でも「今流行りの!」なんて事が書いてあった。
流行りかどうかは怪しいモノだが、最近ファミコンソフトを売っている店が以前より増えてきたことは事実だ。

そうなるとこれを金儲けにしようとする悪い輩が現れる。

数年前は良かった。ファミコンのソフトはもはや過去の産物としてゴミのような値段で取り引きされていた。
ALL100円なんてのもあったりした。
しかし最近はどうだ。2000円オーバーのソフトがゴロゴロしている。
許せない。許せなくなる。
買い取るときはそれこそゴミの様な値段なのに売るときは「これは価値がある」といわんばかりの値段設定だ。
2000/1/19のぼやきでは駄菓子で金儲けをたくらむ悪人のことを書いたが今回も一緒だ。
さすがにファミコンソフトに2000円や3000円は出せません。ソニーやセガに怒られます。
しかもある店では買い取り表なんかを作って「他の店で探してうちの店で売ろう!」なんて事が書いてある。
これでは
バブル期の土地ころがしファミコンヴァージョンだ
まったく過去の思い出を買うのにこんなに高くつくなんて、住みづらくなったモノです。

そこで!私考えました。
素敵な素敵な方法を。その名も
ファミコン喫茶!
過去の名作ソフトからクソゲーといわれたソフトまで数多くのソフトを取りそろえて1時間数百円で楽しめちゃう夢の空間!
そもそもファミコンを懐かしがって買ったはいいが、所詮10年以上も前のゲーム。ちょっと遊ぶとすぐ飽きてしまう。
そんなあなたにお手ごろ価格で懐かしさを存分に味わってもらう為のこの企画。
店内にはいると数十台のファミコンが並びカウンターには無愛想な兄ちゃんが「いらっしゃいませ」と声をかけてくる。
フリードリンクのコップを受け取りテーブルへ着く。
席を取ったらソフトが陳列されているカゴへ行き、今日はアイスクライマーかな、でもけっきょく南極大冒険も捨て難いな、あっ!今日はマイクタイソンパンチアウトが空いてるじゃん!これにしよう!などといってソフト片手に席に戻る。
当然ソフトを一度に大量に持っていくのは禁止だ。

パンチアウトは今普通の店で買うと3000円位の代物だ。それを数百円で存分に楽しめるのだ。

テレビにヘッドホンを差し込んで、自分の世界に没頭する。
当然人気ソフトにはなかなかありつけない。
「今日はあのソフトあるかなぁ・・・」といったようなどきどき感も堪能できるというわけだ。
自分の席の隣の人がお目当てのソフトで遊んでいたりなんかしたときには、自分のゲームに集中できない。それもまた醍醐味。
小声で「次そのソフト僕にやらせてくれませんか?」なんて事で友情が芽生えることもあるだろう。
時には愛も育まれたりして。

ドラクエやファイナルファンタジーのようなセーブ機能を必要とするソフトの場合は「キープ」を利用すればいい。
これはいわばボトルキープみたいなモノで1ヶ月間1000円で自分用にキープできるのだ。
当然ここでも友情や愛情がうまれる。
「あのぉ・・・ドラクエ分かります?」
「あっ、少しくらいなら・・・」
「2何ですけど」
「多分大丈夫ですよ」
「今3人目の王女を仲間にしたいんですけどわからなくって」
「あぁそこですか。ラーの鏡は取りましたか」
「まだなんです。それが何処にあるのか分からなくて」
「ラーの鏡はですね・・・え〜っと、ここです。この沼地に落ちてるんですよ。」
「あっほんとだぁ。すご〜い」
「ちなみに裏技の呪文知ってますか?」
「えっ?しらないです。私ドラクエ2やるのこれが初めてなんです。」
「そうなんですか。じゃぁ今から復活の呪文を入れてみて下さい」
「はい。」
「ゆうてい みやおう きむこう ほりいゆうじ ぺぺぺぺぺぺぺぺぺ・・・・・」
「あっすごい!めちゃくちゃ強いですね!」
「でしょう」
「なんか男らしくて素敵・・・そういえばまだお名前聞いてませんでしたね。わたし○○子って言います」
「あっ僕は、△△夫、よろしく」
なんてアヴァンチュールなこともあり得なくもない。

日々の仕事に疲れたサラリーマン、講義をさぼって暇を持て余している学生、テレビゲームの走り出しを知らない小中学生。
懐かしさを求める人から、ゲームの神髄を知らない人まで幅広く楽しんでいただける夢の空間「ファミコン喫茶」
きっとみんなが心の奥底で待ち望んでいるに違いない。
このファミコン喫茶を立ち上げるのが数ある僕の夢の中の一つである。

ただ一つ大きな問題が僕の目の前に立ちはだかっている。それは
任天堂に怒られるんじゃないかということ。





6/26
今日は世の中において「意味があるのか?」と考え込んでしまう事柄について考えていこうと思います。
全ての事柄に意味のあるなしを考えてしまうと人生つまらないモノになってしまう。
漫画「ベルセルク」グリフィスがガッツに向けてはなった名言「お前を助けるのに理由が必要か?」(確かこんな感じ)と言うこともあるが、それでも「?」連発してしまうことが多々ある。
皆さんも「存在意義がビタイチ理解できん」というものを日頃感じたりしているでしょう。
例えば指の関節に生えている毛。現代社会において果たして意味があるのかどうか。謎である。
4色ペンの「緑色」果たして使う人はいるのだろうか?
僕の場合はいつも黒がダントツですぐ無くなり、ついで赤、青、緑にいたってはほとんど無傷でその生涯を終える。
「ほいだら3色ペン買えば良かろう。」という声が聞こえてきそうだが、大は小を兼ねるという言葉を信じ、つい買ってしまう。しかし現実は違ったりもするモノだ。
そして最近買ったPS2。
端子とコントローラーのコード長すぎ!!
両方ともフルに伸ばすと部屋の端から端まで行き渡てもあまりあるわい!
6畳の部屋のすむ僕には猫に小判である。
仮にそれでもあまりある広い部屋だとしても、そんな遠距離からゲームをすると文字が読めん!

とまぁ人それぞれ色々あると思いますが、僕が今回このテーマをぼやきに書き上げたのは携帯電話で「意味ねふぇぇぇぇぇぇっっ!!」(半壊)と思わず叫んでしまった事が原因となっております。
さて、それは何かというと、僕は友人に散髪を頼もうとして携帯に電話をかけました。
「プルルルルル・・・ プルルルルル・・・ プルルルルル・・・ プルルルルル・・・ プルルルルル・・・ プルルルルル・・・ プルルルルル・・・ プルルルルル・・・   こちらは○○(携帯の会社名)です。お呼び出しいたしましたがお出になりません。こちらは○○です。お呼び出し・・・(以降こちらが電話を切るまで半永久的に反復)」
これこそ存在意義がビタイチ理解できん。
お出にならないのはわかっとる。「プルルプルル」いっとるからね。それでも出るまで呼び出しなさい。
こっちが諦めるまで精一杯の呼び出し音を奏でんかい!
こっちは情報社会でもみくちゃにされながら何とかはいつくばって、なんとか使いこなして生きてきてるんだ、
「お出になったかなって無いかの判断くらいはできる!」
どうせアナウンス流すんなら「何度かコールいたしましたが携帯電話の呼び出し音が聞こえる位置にいないようです。あっ、もしかしたら気付いているけど何らかの理由もしくはあなたと電話するのがイヤで故意に出ないのかも知れません。そういった心当たりはありませんか?ほんの些細なことで友情や愛情にはひびが入るモノです。もう一度自分の心に問いただした後再度電話をおかけになるか、手紙をしたためるか御検討下さい。」位のことは言えんのかい!

とまぁ日頃誰もいない車内で一人で見えない相手に突っ込んだりしているKOGでした。





6/14
先日突然の暇さに駆り立てられ、我が愛機「サイボアs-21」もどきのバイクに乗って、プラッと箱根一人旅をしてきました。
目的は特にないが、バイクでちょっと遠出したかったのと、最近温泉に入っていないなと思い、軽い気持ちで出かけました。
その日は梅雨入りしたのが嘘とも思えるほどの快晴で、心も弾む。
万年金欠病の僕は高速道路を使わずにした道だけで箱根を目指すことにした。
千葉の道を走っているときは、まぁ楽しかったが、東京にはいるにつれ、信号が増え、前を走る大型トラックの排気ガスにまかれ、次第にテンションも下降気味。
その日は土曜ということもあり、道は当然のこと、街も賑わいをみせる。
「みんなこの愛機サイボアs-21モデルスティードに眼が釘付けだぜ」とナルシスト魂を存分に発揮させ花の都大東京を颯爽と駆け抜ける。
やがて神奈川県に入り渋滞具合がだんだんと良からぬ方向へ・・・
しかしそこはバイクの特権「すり抜け」を駆使し渋滞にうんざりしている車の運転手を横目にするするとすり抜ける。
その様は現代日本サッカーの影の功労者ともいうべき漫画「キャプテン翼」に出てくる天才ストライカー三杉君にも見えていたであろう。

余談だが小学生の分際でいつも可愛い彼女を連れていたナイスガイ三杉君には当時はな垂れ小僧の僕は人知れず憧れを持っていた。それでいて心臓病という病を背負い闘病しながらサッカーにかける情熱、野球少年だった僕にもその当時は多少サッカーに惹かれていたかも知れない。

さて、話は本文に戻り途中から1時間近く一緒にすり抜けを楽しんでいたライダーがいた。
もちろん全くの赤の他人だがず〜っと同じ道を同じペースですり抜けしていると、次第に親近感も湧いてくる。僕の前方をすり抜けするのがカワサキのバイクに乗る「カワサキさん」(KOG命名)。今風のバイクに乗った「流行り君」(KOG命名)たとえ信号などで分断されたとしても次の信号や、すり抜け出来ない場所で必ず待っていてくれる。(厳密にいうと待たざるを得ないだけ)

そのうち「カワサキさん」がラーメン屋で昼食を取るためだと思うが離脱する。
僕は聞こえるか聞こえないかの微妙なボリュームで「さようならカワサキさん」と呟く。
ここからは「流行り君」との二人旅である。
(何度もいうが全くの他人、こっちが勝手にそう思っているだけ)
結局「流行り君」とは箱根まで一緒に走ることになる。途中で僕は休憩を取るためコンビニに立ち寄って、そこでお別れとなる。
コンビニで箱根のガイドブックを開き何処の温泉に行こうか吟味し、会議の結果「一休」という温泉に行くことに決定。

温泉に着き、バイクを止めて心なしか急ぎ足で湯船へと向かう。
心地よい程の温度のお湯が長時間の運転で疲れきった僕の体にしみ渡っていく。
景色も最高だ。今までの疲れが一気に吹っ飛んでいく。これでこそわざわざ箱根まで来た甲斐があったというモノだ。

温泉で1時間ほどボ〜ッとした後、再びバイクに乗って走り出す。
少し時間が余っていたので、箱根の道をプラプラと流す。
これがまた適度のカーブが続き、道もなかなか良く、交通量も少ないので最高だ。
意味もなく途中で止まりさすらいのピーススーパーライトに火をつける。
そこにいるのは冴えない青年KOGではなく、何かを探す為に終わりのない旅に出たさすらいの一匹狼である。
僕の背後からは見えないキャメラが僕の背中を捕らえている。その背中には哀愁が漂い、それでいて自信に満ちたオーラが漂っていたに違いない。
40分ほど走らせるとそろそろ日も傾き始め、帰路につく。
帰りはさすがにお疲れなので高速道路を使うことを決意。
これがそもそもの間違いだったのかも知れない。

小田原厚木有料道路に乗った僕は早く家に着きたい一心で、かっ飛ぶ。
この時に小学校や中学校で耳にタコができるほど聞かされていたあの言葉を思い出していれば、あの忌まわしき事件は起こらなかったかも知れない。
その言葉は
遠足は家に着くまでが遠足である。
僕の中で温泉に入り、箱根の道を堪能した時点で一人旅ツーリングを終えた気持ちになっていたのだ。

プィ〜〜ンとかっ飛ぶ僕の後ろに一つのフェンダーミラーの車が後ろについた。
僕はこれと言って気にすることもなく相変わらずかっ飛んでいた。
しばらくするとなにやら後ろの車がパッシングしている。
僕のバイクのミラーは小さくて後ろの車がよく見えなかったが、パッシングされているのでよく見てみると、まぶしいほどの赤い光が車の上でクルクルと回っている。
しかも排気音で良く聞こえなかったが、なにやら僕に向かって喋っている様子。
おそらく「前の車止まりなさい。おとなしく右に寄せなさい」みたいな言葉を発していたのだろう。
それに気付いた僕はおとなしく右に寄せる。
スピード違反だ。70km制限の所を94kmで走っていたらしい。
それまでの最高の気分が一気に冷めていく。
それはもう先日アメリカ大リーグで活躍中の新庄選手が必死に走ってランニングホームラン!!と思ったが実はエンタイトルツーベースだった時のがっかりにも負けないだろう。いや彼の場合はまだツーベースという結果が残ったが、僕の場合は普通のセンターフライなのに気付かずに全力疾走したけどアウトで、観客から敵のチーム、味方のチームにまで失笑されたような心境だ。

しかしつかまったモノはしょうがないので、気を取り直して走り出す。途中海老名パーキングで一服。旅の醍醐味の一つでもあるパーキングでの一服は最高だ。
しかし今考えるとこれもまたいけなかった。パーキングなどによらなければ2度目の事件は防げていたかも知れない。
パーキングを出た僕は東名高速の出口料金所に着く。
キップを出そうとポケットをまさぐるが・・・ない。
厚木インターで取ったはずのチケットがないのだ。恐らく海老名パーキングでイカの塩辛を買ったときだろうか?それともニラ焼きとホットドッグを買ったときだろうか?とにかく財布を出した瞬間にポケットから落ちたに違いない。
あせる。異常にあせる。それでいて照れる。
「あの〜チケット無いんですけど・・・」
僕が言い終えるか終えないかの絶妙なタイミングで料金所のおじさんがマイクで拡張された声で「ダメ!」という。
何がダメなのかはよく分からなかったが、いわれたとおりに出口の先にバイクを止め、係りの人を待つことになった。
ツカツカと僕に近づいてくる一つの人影。
林家ぺーと車団吉を配合したようなおじさんが僕にこう言う。
「おまっとさん」
妙に馴れ馴れしい。
こちとら1050円の料金が数万円に化けるかどうかというところなのに妙に明るい。
何処から乗ったのかとか、いままでどこに行ってたのかとか色々と尋問される。
僕は厚木インターから乗ったという証拠の品として一休の温泉の半券を見せる。
すると住所、氏名、職業、電話番号、今日のスケジュール、インターに乗る前に最後に行った場所、そこからの所要時間などを記入したら正規の料金で見逃してくれた。

ホッと肩をなで下ろし、林家団吉のおじさんに深々と頭を下げ再び走り出す。

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余談その二
ものすごくどうでもいいことだがいまNHKで大事マンブラザーズバンドの
「それが大事」が流れている。彼らは今何処に?
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家に着いた僕はポケットからタバコや財布、携帯電話などを取り出す。
するとなかから12000円と書かれた反則キップが出てきた。
見なかったことにして買ってきたイカの塩辛をつまみに発泡酒を飲む。
この日一日でまた一つ大人になりました。


ものすごく長々と書いてしまいました。最後までKOGのぼやきにつき合って下さり本当に有り難うございます。