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<プチぼやき> とある焼き肉屋にて。 「特盛りSサイズ」 ・・・どちらですの?
最近あくどい商売が増えていると感じております。それは何も悪徳商法だとか、詐欺まがいの商売のことを言っているのではなく、人の心に付け入ってモノを売ろうとする商売のことだ。 さて、これだけではなんの事を言ってるのかさっぱり分からないと思うので、そろそろ本題に入りたいと思います。 今日、某所にて「揚げパン」を一キレいただいて食した。知らない方もいるかも知れないので少し説明すると、揚げパンというのは小学校の給食などで良く出てきたもので、コッペパンにきなこがまぶしてある、いたって単純だが、甘いモノが大好きな小学生にとってはイベントとも言える程のメニューで、まさにシンプル・イズ・ベストの代名詞とも言える食べ物なのだ。(多少脚色有) 今の小学校や中学校にこの「揚げパン」が果たして存在するかどうかは分からないが、僕の世代はこの「揚げパン」には古い友のような感情を持っている。(多分) そんな古い友に会える喜びを利用した商売が今日のぼやきのテーマなのだ。 そこで食べた「揚げパン」恐らくコンビニかそこらで売っているモノなのだろう。袋にはデカデカとあげパンと記されていてその上には少し小さめの字で「給食」と書かれているのだ。こんな事を書かれてしまうと、揚げパン世代は買わずにはいられないはずだ。恐らく僕に分けてくれたお方もそういう気持ちからついつい手が出てしまったのだろう。 これは企業戦略なのだから目をつぶろう。むしろ、そういう古き良き時代(?)のモノを復活させようという試みは大いに結構だ。しかし、僕が許せないのは、 忠実に再現されていないという事実なのだ。 以前このぼやきで「駄菓子屋」(2000年1月19日のぼやき参照)についても怒り心頭にぼやいたが、それと同じような怒りがこみ上げてくる。 何が違うのかというと、まず揚げパンはカリッという食感。これが大事!!だって揚げてるんだもん。「カリッとサクッと小池屋スコーン」(古き良き時代のお菓子)と同じくらいカリッとしていなければ減点10である。 次にきなこは大量につけるべし!!ビニール袋で包んで食べなければきなこがこぼれてしまって、服が粉まみれになってしまうくらいでなければならない。そしてビニール袋にはパンからこぼれ落ちたきなこがたまっていて、それを一気に口の中へ入れてやることが出来なければ減点15だ! 最後に揚げパンは小学生にとっての魔法の食べ物なのだ。普段野菜などが食べられなくて居残りをさせられてしまうような子でもむしゃむしゃとむさぼりついて、休んだ子のあまり分の争奪じゃんけん大会が開催されるような食べ物でなければならない。その原因の一つにはあの甘さがある。 たとえ大人が食べると 甘すぎて胸焼けがしようとも、その甘さは保持しなければならない! それも上品な甘さであってはいけない。ただ砂糖を大量に含ませたきなこを大量にパンにまぶす!これが「揚げパン」なのだ。 これが守れなければ減点50!!! よって今日僕が食べた「揚げパンみたいなモノ」は揚げパンとしては25点なのだ。 昔懐かしのモノを商売にするのであれば、そのころの時代背景、心情、世代、全てを考慮に入れて作ってくれ。 それらがクリアできてこそ本当の「懐かしさ」が出てくるのだから・・・
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