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みなさん。奇跡とか神の力というモノの存在を感じたことはありますか? 実際にはそんな力は存在しないのかも知れませんが、極希に、それを感じずにはいられない出来事に遭遇することがあります。 今日僕の体験したことはまさにそれでした。 僕はお腹がペコペコで、いつものようにコンビニへ弁当の買い出しへと行きました。暑い夏にはしっかり食べないと夏バテしてしまうので、気合いを入れて弁当を物色しています。 その時ふとあることに気が付きました。 「そうだ。今日は財布に1400円くらいしか入ってないんだよな・・・」そうなると、計算して買わないと 「お客さぁん・・・これじゃ足んないんだよ。ちょっと裏来てくれるかい?」 なぁんてことにもなりかねない。僕は消費税分のことも頭に入れて慎重に値段を計算していく。 「これとこれで1000円だろ?となるとあと400円か。となるとこれとこれを買って終了だな。」 僕は自信たっぷりにレジへと歩を進める。 ドサッと置かれた品物「ピッ・・・ピッ・・・」とレジにうたれていく。 そして僕はお金を出す準備をしようと財布の中をのぞき込む。 やはり予想したとおり僕の所持金は1400円少々だ・・・!!!と思ったら違っていた!!! 100円玉だと思っていたモノが実は50円玉だったのだ!! 焦った。限りなく焦った。明らかに動揺の色は隠せない。きっとかなり挙動不審だったに違いない。 頭の中ではレジよりも早く計算せよと思考回路を張り巡らせる。が、所詮は機械の計算速度にかなう人間など「世界ビックリショー」にでも出るような人間でない限り到底不可能だ。 そうこうしている間にレジは合計金額を叩き出した。 「・・・・・」 固唾をのむ瞬間である。恐らくドラフト待ちの高校球児達はこんな心境なのだろうと妙な事まで頭を巡る。完全にテンパっているのだ。
果たしてドラフト6位にでも引っかかるのだろうか?それとも指名されないのだろうか・・・ 店員さんの口から運命の値段が発表になる・・・
「1357円になります。」
僕は財布の中をのぞき込んだ。 そこには500円玉が2枚、100円玉が3枚、50円玉が1枚、5円玉が一枚、1円玉が2枚あった・・・ ちょうど1357円!!!! 僕は両手を天空高く突き上げたくなる衝動を押し殺して颯爽と小銭を全てカウンターに置く。 「1357円ちょうど頂きます」と店員さんはいう。 「レシートは・・・」という店員さんの問いに対して勝ち誇ったように(謎)「あっ結構です」と答える。 僕はニヤニヤしながら店を出て、まるで胴上げをされているかのような心境に酔いしれていた。 この時僕は神の力を感じたのだった。
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